出かけ先や旅行先での食事の際、何を食べようかなと迷われた経験はありますか?
ちなみに私はいつも迷います。やはり出かけ先であれば、その場所の特産物を使った郷土料理やソウルフードを食べたくなりますよね。
旅行の大きな楽しみの1つが 食 ではありませんか。
その場で何を食べるか悩んだりも旅行の醍醐味ではありますが、私は子どももいる中慌てたくないので、事前に行く場所のリサーチとしてオススメフードを調べておきます。
もしもこれを見てくださっているあなたが両毛地区へ遊びに来ていただいた時に、慌てず美味しい食事をするための参考になればと思い、いくつかの郷土料理を紹介していこうと思います。
両毛地区 郷土料理オススメ1 足利市のポテト入り焼きそば
両毛地区のオススメ郷土料理一つ目は、ポテト入り焼きそばです。
ポテト入り焼きそばは両毛地区の中でも、栃木県足利市の古く昔からの名物料理としてよく食べられています。
焼きそばという食べ物は、その地域が色濃くでる料理の一つです。
地域によってソースや塩や醤油のもの、ソースが濃いもの薄いもの、卵が乗っていたりとトッピングがあるものがあります。
両毛地区の焼きそばはこの中ではトッピングがあるもののカテゴリーに入りますが、名前で想像がつくように、ジャガイモが焼きそばの具材として入っているものがよく売られてます。
食べられる場所としては飲食店で注文して食べたり、スーパ・コンビニエンスストア等に売られています。
じゃがいもといってもポテト入り焼きそばを見たことも聞いたこともない人は、どんな形で入っているのか気になると思います。
フライドポテトのように揚げた細い芋ではなく、カレーに入っているような形のジャガイモが、食べやすい大きさに切られて混ざっているものもありますが、基本は上に乗っているのがポテト入り焼きそばです。
味はソースで、濃くもなく薄くもなく甘みもありソース独自の少しピリッとした香辛料の香りがする一般的な味付けですが、使っているソースにこだわりがあり、足利市で100年以上続いている月星ソースというソースを使用して作ってあります。
もちもちする麺と、甘さのあるジャガイモとソースの相性は食べてみて納得するくらい相性バッチリです。
足利市の飲食店ではポテト入り焼きそばのみのお店もありますが、地元の人ではないと焼きそばの中にジャガイモが入っていることに驚いてしまうのもあり、普通の焼きそばとポテト入り焼きそばとしっかり分けてメニューを書いているお店がほとんどですので、足利の飲食店に入りポテト入り焼きそばのメニューを見つけたら是非召し上がって欲しいなと思います。
両毛地区で育った子どもは焼きそばにジャガイモが入っていることは普通のことなので、逆に違う場所で焼きそばを食べると、ジャガイモはどこ?と聞かれます。そのくらい焼きそばの具として当たり前な食材だと思っています。
私の子どもも同じで初めはスーパーで買った自分で作る焼きそばの中に野菜や肉をいれて作り、美味しいと食べていましたが、地元のお祭りでポテト入り焼きそばを食べさせた所すっかり美味しさを知ってしまったようで、それからは焼きそばの中にジャガイモが入っていないと残念そうな顔をするようになりました。そのくらい美味しくて1度食べると普通の焼きそばではなんだか物足りなくなる、そしてジャガイモなので子どもの腹持ちにもオススメの1品、是非食べてみてください。
両毛地区 郷土料理オススメ2 佐野市の大根そば
二つ目のオススメの郷土料理は、大根そばです。大根そばを初めて聞く方は大根そばがどんなものか想像がつきますか?
大根そばは、栃木県佐野市の郷土料理でよく食べられていたり売られているのも主に佐野市となっています。
大根そばの大根は、生のままか蕎麦と一緒に茹でて蕎麦の上に大根を乗せて出てくるものです。分かりやすく言えば、蕎麦の上に刻み海苔をパラパラっとかけますよね。そのような感じで大根を、盛り付けた蕎麦の一番上にドサっと乗っけて完成です。
大根そばが食べられるようになった話は諸説あるようです。
私が子供の頃に聞いた話では、昔は蕎麦を食べるのにお腹いっぱいに食べるためにはお金がかかってしまう、そんな時に安くお腹いっぱいに食べられるとして大根を一緒に食べるようになったようです。
おでんや煮物に入れる形の大根では違和感があるので、蕎麦の麺と同じように細く薄くしてかさ増しすることで、蕎麦をお腹いっぱい食べられた昔の料理がそのまま受け継がれ佐野市の郷土料理になったそうです。
昔はお腹いっぱい食べるためのかさ増しだったのかもしれませんが、実際食べてみると蕎麦とも汁ともよく合います。
蕎麦屋さんに行って蕎麦を食べる時、中々一緒に野菜を食べようと思うと天ぷらがほとんどですが、揚げ物を控えていると困りますよね。
かといって蕎麦だけ食べると何だか味気ない食事に。しかし蕎麦に大根が乗ることで、一緒にヘルシーに野菜が摂れます。
そして、蕎麦はヘルシーでダイエットにはとても向いている食べ物である反面、消化が良くない食べ物の代表です。
しかし大根が蕎麦の消化を大きく助ける役目を担っているようで、蕎麦と大根は美味しいだけでなく、体にも良いことが分かったそうです。一石二鳥ですね。
大人でもあまり消化が良くないとされている蕎麦ですが、子どもは大人よりも消化機能が未発達です。しかし、私の子どもは皮膚科を受診する用があり、その時に食物アレルギーの検査をしてみたところ、蕎麦アレルギーが無いことが分かり、2歳半くらいから蕎麦を食べていますが1度食べたら蕎麦が大好きになりました。
しかし蕎麦を食べるたびに消化不良を起こしてしまい、お腹を下してしまうので病院を受診すると、まだ小さいので蕎麦の消化が上手に出来ていないのではないかという話をされました。その時先生にどうしても蕎麦を食べさせたいなら、大根そばは大根の力で消化を良くしてくれることを教えてもらいオススメされました。
それから大根蕎麦を食べるようにしてみると、年齢があがったおかげも相まって、蕎麦を食べてお腹を下すことはなくなりました。そして初めは消化不良の改善として食べさせていた大根そばでしたが、子どもはすっかり大根そばの虜になっています。
子どもに大根そばのどこが好きか聞くと、蕎麦はツルツルっと食べられて、大根はパリパリとしてて美味しいのだそうです。確かに違う食感のものを一緒に食べる時、相性が良いものはとても美味しいですよね。それで体にも良いのであれば良いごとづくしですよね。もう今は消化不良を気にしなくても良いのですが、今でも子どもはお蕎麦屋さんに行くと必ず大根そばを注文しています。そのくらい大好きな食べ物です。
食べられる場所としては、佐野市の郷土料理ということもあり佐野市であれば蕎麦屋さんなら、ほとんどのお店に大根そばがあります。
佐野市だけでなく、近辺の蕎麦屋さんならメニューにあるお店が多いです。
しかし私の個人的な感想ですが、せっかく食べるなら足利や太田ではなく佐野市の蕎麦屋さんで大根蕎麦を食べて欲しいです。本場の味といいますか、大根と蕎麦の相性が良くてより美味しいと感じるのは佐野で食べる大根そばが多いです。
そして、お子さんと蕎麦を食べる際に必ず気をつけて欲しいことは、蕎麦にはアレルギーがあります。初めて食べる場合はあげる量は少量にし、事前にアレルギー検査をしたりと蕎麦アレルギーには十分注意をして食べさせるようにして下さいね。
そして、アレルギーではなく消化不良の指摘を受けたお子さんが居ればぜひ大根そばを試してみて下さい。そして年頃の女の子やダイエットをしている方にもぜひ食べてもらいたいです。お腹いっぱい食べても低カロリーなのでオススメです。
佐野市に来て、蕎麦屋さんに立ち寄ることがありましたら、是非食べて見てください。
両毛地区 郷土料理オススメ3 足利市のいもフライ
郷土料理オススメ3つ目はいもフライです。いもフライで使う芋はジャガイモです。
1つ目に紹介されたのもジャガイモ、いもフライもジャガイモ。
両毛地区、主に足利市では昔ジャガイモが沢山収穫された場所らしく、ジャガイモが採れても食べる料理はふかし芋ばかりで困っていたそうです。
だからといって捨てるのは勿体無い、そう考えた両毛地区の人たちはジャガイモを沢山消費させるために、ジャガイモを使った料理を考えて作り、それが美味しかったため今日まで地元に根強く残り、郷土料理として愛され続けている料理になったそうです。
使っているものもポテト入り焼きそばと似ています。
子供の握り拳くらいのジャガイモが3・4つ串に刺さっていて、油で揚げてあります。
味は先ほども出てきた月星ソースがたっぷりかかっています。味付けも昔は醤油が基本でそれが当たり前でしたが、足利市で月星ソースができたことで今まで醤油で味付けしていた料理もソースで味を付けたりと味の趣向が変わっていったそうです。
いもフライは衣にソースが染み込むくらいに沢山かかっています。そしてイモはあまり柔らかすぎると串から崩れて落ちてしまうので、少し固めに歯ごたえが多少残るくらいの固さに仕上げてあるものがほとんどです。
そして、なんといってもボリュームがすごいので、1本食べると中々の満腹感が得られます。
ジャガイモが好きなお子さんは多いので、スーパーのお惣菜のコーナーやお祭りの屋台で子供連れの方がよく買っているイメージがあります。もちろん老若男女に人気がある食べ物です。
私の子どもも、いもフライが大好きです。子どもが小食なのもあり初めていもフライを食卓に出した時、1つ1つが大きいお団子のような玉が串に刺さっていてため、こんなに大きなの食べられない、いらないと言われました。なので、1つだけ串から外すと小さめのコロッケのような印象に。そうしたら急にやっぱり食べると言い出し、食べてみたら美味しかったようであっという間に1つ完食しました。子どもが好みそうなあまじょっぱいような味なので、お代わりしてくれて結局は1串全部完食しました。
それからはいもフライを食べる機会が増えました。夕飯に出してももちろん立派な1つのメインおかずになるし子どもの食べも良いしで助かっていますが、私のオススメはおやつです。
幼稚園から帰ってくるとお腹が空いているようでおやつを沢山食べてしまいます。
それがお菓子の時にはちょこちょこと食べているので、あまり食べすぎはな…と思っていましたが、これをいもフライに変えることで解決しました!
お菓子ではないので沢山食べていても親も気にならないし、子どももお菓子を何個も食べる訳ではなく、いもフライを食べてお腹いっぱいになって満足して夕飯の時間まで機嫌よく遊んでいます。特に芋類が大好きな子なので進んで食べてくれますし、幼稚園に登園する前に今日のおやつはいもフライが良い!なんてリクエストされることもあるくらいです。
もしおやつでお菓子を沢山食べているのが気になってるママ達は、ぜひいもフライをチェックしてみて下さい。
そしてお子さんだけでなく大人の方も足利市にきて少し小腹が空いた時、そんな時にぜひ手にとって食べてもらいたいです。
両毛地区 郷土料理オススメ4 館林市の館林うどん
最後に紹介する両毛地区の郷土料理は、館林うどんです。
うどんの有名な場所というと香川県などを思い出す人が多いと思います。実際わたしもそうです。
しかし両毛地区の、館林のうどんは日本で上位にはいるうどんだということをご存知でしたか?
うどん作りに大切なのは小麦粉と水ですよね。
実は館林は昔から天気がとても安定していて、そのおかげでとても上質な小麦を作ることができていたそうです。
その上質な小麦のおかげだけで美味しいうどんを作れる訳でなく、実は館林は 水のまち と言われるほど日本の中で水が綺麗といわれる場所の1つです。
そして、腕の良い職人さんたちが昔から沢山居たそうで、その方達がもっと美味しいうどんを作ろう、と研究を重ねてようやくできたのが今の館林うどんだそうです。館林うどんは高級麺として全国的に昔から有名だったそうです。
いま紹介している館林うどんは水沢うどん・桐生うどん・そして館林うどんという群馬3大うどんの中の1つで、その特徴の1つとしてとてもうどんのコシが強いです。
実際に館林うどんを食べてみての感想としても、良い意味で小麦の粉っぽい匂いがとてもして、コシが強くてとても美味しかったです。
館林のうどん屋さんであればどこでも館林うどんは食べられます。今から紹介するお店は私はまだ行ったことがないのですが、館林に住んでいる人なら誰でも知っていて地元の人にオススメを聞くと館林うどんをせっかく食べるならこのお店で食べて欲しい!と1番に名前が挙がるお店が 花山うどん です。
このお店は天皇家にうどんを献上したお店としても地元では有名な話です。人気の理由の1つかもしれません。
そこでオススメのメニューが 分福茶釜の釜玉うどん です。釜玉うどんって美味しいですよね。シンプルな味付けだからこそうどん本来の味もより強く味わえますので、館林うどんの特徴であるコシの強さもより味わえそうですね。
味が美味しいだけでなく、館林の観光スポットの1つになっている分福茶釜の茂林寺にちなんで、狸のお腹の部分が器になっておりその中にうどんが入って提供されるという見た目も可愛く楽しめる点も人気の理由だと思います。
大人でも心くすぐられるような可愛い器なのだから、きっと子どもは大喜びだと思います。
友人が子どもを連れて行った時の話を聞いてみると、子どもにはどんな入れ物で出てくるかは伝えずにうどんを頼んだそうです。注文が出てきてたぬきのお腹にうどんが入っている姿をみると大喜びで可愛いと叫んでいたそうです。
この話を聞いて皆さんにオススメできる話としては、友人のお子さんは遊び食べが酷く友人も悩んでいました。外食は自宅で食べるのとは違い、色んな物・人・音に興味を持っていかれ、親としては外食で美味しいものをいつもより食べてもらいたいと思う所ですが、いつも以上に食事が進まずあまり食べないで帰宅することになった、そんな経験をした方は子どもが居る方では多いのではないでしょうか。
友人のお子さんも同じで少し食べたらお店にある狸の置物に興味をもってしまい、食べなったそうです。しかし、友人が子どもに「狸のお腹にまだ沢山うどんが残っているね、これだと狸さん他のもの何も食べられないね。〇〇ちゃん、狸さん困っているからうどん食べてあげようか?」と声かけをしたところ、器を見て何かを考えた後うどんを食べ始め完食することが出来たそうです。
子どもは食べ終わった後に「これで狸さんのお腹空っぽになったね!」と喜んでいたそうです。
全員の子がそうかと言えばそれは違うかも知れませんが、子どもも食べなさいと言われて食べるよりも、自分から食べる気になった方が美味しさも感じますし、完食できた達成感がありますよね。
近い場所に住んでいるから中々行く機会がなかったのですが、近々子どもと訪れてみようと思います。その時には友人の子供へ言った言葉を言ってみようと思います。
そのことで、うどんの美味しさを共感できるだけでなく楽しく食事をすることが1番ですよね。珍しい狸の器にも注目して親子の食事の時間を楽しいものにしてもらいたいと思います。
みなさんも館林に来た際は、館林うどんを食べて見てくださいね。
館林うどんだけでなく、水沢うどんや桐生うどんも食して食べ比べてみるのも良い旅の思い出になること間違いなしですね!
まとめ
郷土料理を紹介するにあたりどんな食べ物が郷土料理なのかいくつか調べていたところ、私たちが日常的によく目にしてよく食べていた物が両毛地区の郷土料理だったと知り驚きました。
そして読んでいただいて分かったいただけたと思いますが、両毛地区はジャガイモや麺類が有名で昔から愛されているのだと知りました。昔から食べられてきて今でも食べられ続けているものはどれも美味しいなと思います。
またジャガイモや麺類は、お子さんで好む子が多いと思います。なので子供連れで両毛地区の郷土料理を楽しんでもらいたいです。
両毛地区に足を運び様々な場所を観光で訪れ歴史に触れ知っていただくことはとても嬉しいです。
そしてその思い出の中に郷土料理の美味しさ、楽しい食事があれば幸いです。
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